|
1
紙芝居「かばくんのたび」 |
|
2
ある日のことでした。 南国生まれのかば君はどこかに旅に出たいと思いました。 「うん〜、どこがいいかなぁ?さむいところがいいな〜?」 かば君は悩みます。 「あっそうだ!決めた!!」 |
|
3
石かば県に行こう!北陸の石かば県は海もあって、山もあって、なにより食べ物がおいしいって聞くし、きっと素敵な仲間たちも沢山いるはずだ! 「よしっ!石かば県に決定〜!」 そうときまれば、……。 |
|
4
「さあ、出発だ!」 ブィ〜ンン かば君は期待に胸を膨らませ、ついに石かば県へと向かったのでした。 |
|
5
さて、石かば県に着いたものの、いったいどこに仲間がいるのやら、全く見当たりません。 「ここにはいないのかなあ……?へっくしょん!さ、寒いよう〜。」 「どうしよう〜……。う〜ん………」 「あっ!」 |
|
6
「そうだ!石かば動物園にいる日本一長寿のかば『でかばあちゃん』に聞いてみよう!おばあちゃんならきっと何でも知っているはずだもの。おばあちゃあああああ〜ん。」 かば君は能美市のある『石かば動物園』に向かいました。 |
|
7
でかばあちゃんは本当にでかく、大きな目をしていました。 「ねえねえおばあちゃん、素敵なお友達が沢山いて、おいしいものが沢山ある所ってどこにあるの?」 「うう〜ん、そうじゃなあ、最近物忘れがひどくてのう、………。そうじゃ、近江町じゃ、地下にお店があるんじゃ、とにかくそこへ行ってみまっし。」 うんわかったよ、ありがとうおばあちゃん!!」 そういうと、かば君はいきおいよく近江町を目指しました。 |
|
8
「うわああ〜い!おいしそうなものがいっぱいだあ〜!」 かば君は近江町市場にたどり着きました。………すると、 「あっ。地下に下りる階段があるぞ。ここかな!行ってみよう。」 かば君が階段を下りていくとそこには………。 『いらしゃああいっ』 |
|
9
そこには沢山のかば達がいました。みんな心優しく暖かくかば君を迎え入れてくれました。 ついに、かば君はここ石かば県で素敵な仲間に出会うことができたのです。 かば君はとっても嬉しくなりました。 「ねえ、かば君、今日はみんなで鍋をするし、一緒に食べようよ。」 「えっ!いいの?わあ〜い!!嬉しいなあ〜」 |
|
10
ぐつぐつ、ほかほか、みんなにこにこ。 「いっただきまあ〜す!!」 「おっいし〜い!」おいしいごはんとおいしいお酒。そして素敵なお友達に囲まれて、かば君は心から石かば県に来て良かったと思いました。 「きみ、聞いたよ。南国から来たんだって?」 隣にいたかばが話しかけてきました。 |
|
11
「ぼく、かば山っていうんだ、よろしくね。」 「ねえねえ、かば山君はどうしてお肌がそんなにツルツルなの?」 「それはね、かば市にある山代温泉にいつも行ってるからなんだよ〜。とっても良い温泉だし、今度かば君も一緒に行こうよ。」 「うんっ!行きたいっ!かば山君連れってて〜」 そして、かば君はかば山君と一緒にかば市にある山代温泉に行きました。 |
|
12
「はあ〜っ、いい湯だねえぇ〜、かば山君。」 「うん、そうだね、………」………『グウウ〜〜ッ』(おなかの鳴る音) 「そういえば、お腹がすいてきたね、かば山君。」 「ここの近くにおいしいイタリア料理屋さんがあるんだよ〜」 またまた隣にいたかばが話しかけてきました。 「僕たちはこれからそこにごはんを食べに行くし、一緒に行こうよ。」 『うん!!』 かば山君は山代にあるイタリア料理屋さんに行きました。 |
|
13
「おいしい〜〜〜!」 ここでもかば山君は素敵な仲間に出会うことができたのでした。 「かば山君、僕、石かば県がすきになっちゃったよ。決めたよ。この石かば県で暮らす事にするよ。」 「そりゃあいいね!!僕達も嬉しいよ!」 かば山君は心から喜んでくれました。 |
|
14
その後、かば君はついに、石かば県かば市かばの岬という場所を見つけました。 それからというもの、素敵な仲間達と石かば県で楽しく暮らしました。 実は、かば君には大きな夢がありました。 その夢というと……。 |
|
15
訪れたみんなが笑顔になれる、元気になれる『カバーランド』をかば君はついに、ついに素敵な仲間達と一緒につくりあげましたとさ。 ……おや、今日もカバーランドから楽しい歌声や子供たちの声が聞こえてきますよ。 さあ、あなたも一緒に、ここ石かば県にあるカバーランドにいらっしゃい! |
|
16
おしまい |